01/07/2020
MIJ、日本新薬・鳥居薬品とバイオテックファンドを新設 英国中心に国内外のバイオ分野の革新的スタートアップの探索と育成を推進
ヘルスケア専門の独立系ベンチャーキャピタルである株式会社メディカルインキュベータジャパン(本社:東京都港区、代表者:桂 淳、以下「MIJ」)は、今般、英国中心に国内外のバイオ分野での革新的スタートアップへの投資を目的としたバイオテックファンドを新設しました。まず、日本新薬株式会社(本社:京都市南区、代表者:前川重信)と鳥居薬品株式会社(本社:東京都中央区、代表者:松田剛一)が、同ファンドに各々最大10億円を出資することを決定致し、ファンド運用がスタート致しました。
本ファンドは、ライフサイエンス分野におけるエコシステムの成長が著しい英国とイスラエル、その他国外への出資を主目的としたケイマン籍のファンド「MIJ Biotech-Global Investment Limited Partnership」と日本国内への出資を主目的とした日本籍のファンド「MIJ Biotech-Japan投資事業有限責任組合」の2つのファンドで構成されており、MIJがGP(無限責任組合員)として運営管理します。日本新薬株式会社と鳥居薬品株式会社は、本ファンドへ出資する事で、グローバルなアンメットニーズに応える新規革新的医薬品事業創出のためのオープンイノベーションを加速させます。
ライフサイエンス分野において、英国とイスラエルは、米国に次ぐ世界でもトップクラスのスタートアップ拠点に成長しており、数多くのスタートアップ企業を生み出しています。英国は、最新のモダリティを含む創薬からAIやデータサイエンスを活用したデジタルヘルスまで幅広いイノベーションに対応しており、グローバルに活躍するスタートアップを次々と輩出しています。イスラエルは、工学の強みを生かし、メディカルデバイス分野及びデジタルヘルス分野を中心に成長しています。両国とも、ライフサイエンス市場の育成とそのための強力なエコシステムの構築を国家戦略の一つに掲げており、産学官が緊密に連携してスタートアップ企業を育成しています。特に英国は、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、ロンドン大学など世界トップランクの大学機関を有しており、各大学をハブとした巨大エコシステムの構築を進めています。
MIJは、英国、イスラエルのそれぞれの現地パートナーを通じ、両国のエコシステムとの関係構築を行ってきました。両国のスタートアップ市場の情報収集、シーズ探索、投資候補企業との接触から交渉まで一貫して対応できる体制を構築しています。MIJは、このネットワークを最大限活用し、現地の有望なスタートアップ企業への投資だけでなく、日本市場への進出の支援にもつなげる考えです。具体的にはLP(有限責任組合員)となった日本新薬株式会社と鳥居薬品株式会社との提携検討の機会創出をはじめ、MIJが業務提携している企業やエクスパートの紹介を通じ、市場性評価や薬事戦略の構築、治験推進など、日本市場での事業化を加速化するための様々な支援を提供します。
本ファンドには他の出資者からの更なる出資が見込まれています。MIJは、追加資金も踏まえ、早期にポートフォリオの充実を図り、本ファンドの価値の最大化を目指します。